《蝉が一匹、力無くジーと啼いた》

そもそも友だちの雅美さんから「気味の悪い手紙が父宛に届いた」と相談されたのがきっかけだったんです。雅美さんと手紙に書かれた所へ行くと、なんと頭が真っ黒焦げの死体を発見。更に、父静馬氏が雅美さんに「落とし前をつける」とメールに残し行方不明に。ここから私たちは静馬氏の行方を捜すことになります。その中で、26年前に起きた祖父重蔵氏の愛人“紀子”にまつわる事件と深い関わりがあることを突き止めます。26年前に一体何が?

03 不気味な手紙

(一枚目)
 あなたはじゅうぜんかいのうち、ふじゃいんのいましめをふみにじった。
 だから、あなたはがきにくわれるしゅくめいだ。
 ただしときをおくらせることはでき、げんにわたしはこの26ねんかん、あなたをしゅごしてきた。

(二枚目)
 しかしとうとうがきがきたのだ。
 7/18(げつ)よる9じ、よよぎはちまんのれいのところで。ちえをさずけるから、わかっているな。
 ああ、それにしても、なぜ、いまになって